数年ぶりに風邪をひいて思ったこと
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[人間は他人の痛みがわからない]
数年ぶりに風邪をひきました。夜10時頃、喉が少し痛くなったと思ったら翌日風邪をひいていました。朝のうちはまだそれほどでもなかったのですが職場で少しずつ体調が悪化していきました。この時は一晩眠ればすぐ治るだろうと思っていました。結果として治るまで一週間くらいかかってしまいました。
数年前までは年に一回は風邪をひいていました。湯たんぽ、着る毛布、電気ストーブを導入したところ風邪をひかなくなりました。特に湯たんぽが効果的でした。とにかく寒いと感じる瞬間をなくすことが大事です。自分はもう風邪をひかない人間に進化したと思っていました。
そうして何年か経つともう風邪をひいている人間の痛みがわからなくなりました。少し大げさな表現かもしれませんが人間というのは基本他人の痛みがわからない生物だなと感じました。やはり同じ立場になって同じ目にあわないとその痛みも気持ちも分からないだろうということです。
イジメも世の中の争いも全部、他人の痛みが分からないということが原因です。風邪をひかないと風邪をひいた人の気持ちや苦しみはわかりません。それが人間という生き物の限界だなと風邪の時にぼんやり考えました。
[喉元すぎれば忘れてしまう]
今回久しぶりに風邪をひいてその痛みを知り体調不良の人には親切にしようとか優しくしようと思ったのですが、その痛みや気持ちも時間が経つと忘れてしまいます。親が倒れた時、救急隊員や医療関係者に深い感謝の気持ちを抱き日本で生活できること、さまざまな権利が保障されていることにも感謝しました。
これからは不平不満を抱かず他人にも親切にして清く正しく生きようという気持ちになりました。しかし時間が経つとそういう厳粛な気持ちも忘れてしまいます。1年くらいは覚えていますがだんだん気持ちが薄れていくことは避けられません。この時間が経つと忘れるというのは人間の持つ重要な能力ではありますが大事なことも忘れてしまうのが悲しい現実です。
それでいてどうでもいいことや忘れたいことはいつまでも覚えているのだからやっかいです。
[1年中風邪の精神状態になれないか]
今回風邪をひいていた時の精神状態が賢者モードというか哲学者モードというのか心の中は静かな状態でした。将来への不安も過去への後悔もなく他人に対する怒りや憎しみもありませんでした。体がつらくてそれだけの余裕がないだけなのだと思いますが自分が理想とする精神状態と言えばそうでした。
体が健康なまま風邪の精神状態になれないだろうかと考えてしまいました。思うに体力が余っていると余計なことを考えてしまうので体が疲れているといいのかもしれません。でも疲れているとイライラしやすいということもありなかなかバランスが難しいです。
休日に精神状態をよく保つために午前中散歩をしているのですがもしかしてそれが風邪をひいた原因かもという気もしています。なかなか適度に体を疲れさすというのも難しいですが風邪の時の精神状態をひとつの理想として日常的にそうなれるよう目指したいです。
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[まとめ]
風邪を久しぶりにひいたらいろいろ思うところがありました。嬉しかったのは周囲の人間が親切にしてくれたことですね。あとは体調不良の人の気持ちがわかりました。年に1回くらいは風邪をひいたほうがいいのかもしれません。とはいうもののやはり風邪をひくと面倒なことも多いのでならずにすめばそれに越したことはありません。
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