ブラック企業にいるのは本人の責任なのか
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[新卒で入った大企業がブラックな場合]
ブラック企業にいるのは本人の責任というだとう文章を読みました。優秀な人間はブラック企業には入らないで済むというものでした。しかし世の中には優秀な人間ばかりではないし優秀な人間でなかったら法律を破って苦しめてもいいということにならないです。ブラック企業にいるのは本人の責任だというのはおかしな論理だなと思いました。
ブラック企業にいるのが本人の責任であるという理由は以下のものでした。
1 ブラック企業を選んだのは本人。選んだ責任がある。
2 その会社しか入れなかった自分の能力不足。優秀な人間なら労働条件のいい企業に入れる。
3 ブラック企業にいる時点でそのレベルの労働者でブラック労働者。ブラック企業と同じレベル
ブラック企業を選んだ本人の責任とは言ってももともとブラック企業が労働環境を偽って求職者をだましていることが問題なのです。リサーチ不足と責めるのは酷というものです。ブラック企業を野放しにしてブラック企業の数が増えてしまえば選択肢が少なくなってしまいます。
ブラック企業に入るのは本人がそのレベルだからというのも事実と違う場合が多いです。自分の知り合いの事を考えてもブラック企業にいる人間が優秀でないというのは誤りです。電通に入った東大卒の人がブラック環境に耐えかね自ら死を選んだ事件がありました。
東大卒が必ずしも優秀とは限りませんが少なくとも人並みはあったのではないかと思います。電通という世間に名の通った企業がブラック企業というのだからどこの企業を選んでもブラック企業である可能性はあります。日本という国がブラック企業に汚染されまくっているのです。
仮に優秀でなかったら基本的人権を奪われて奴隷扱いされていいということにはなりません。
[そもそも法律を破るのは許されない]
ブラック企業を選んだのは本人と言ってもそもそも法律を破ることが許されないことです。日本に住んでいることを選んでいるのは自分ですが犯罪行為をされたら訴えるでしょう。外国に引っ越す自由は本人にはあるから日本が嫌なら引っ越せばいいという理屈は成り立たないでしょう。
そもそもブラック企業が存在すること自体が法治国家である日本ではおかしいのです。キャッチバーに入った客は自分が店に入ることを選んだからボッタくられてもいいという理屈と同じです。振り込め詐欺で騙される奴が悪いと言っているようなものです。確かにお金を振り込むことを決めたのは自分ですが法を破ってだましている人間が悪いのです。
[逃げないのが確かに不思議な場合もある]
ブラック企業が悪いということを書いてきましたが働いている人たちに疑問を感じることがあるのは事実です。ブラック企業で過労死するまで働く人を嫌なら転職すればいいという理屈は確かにそれも一理あると感じる時もあります。この前にも過労死した人の事が記事になりました。
その人は手取り月17万円で飲食店に勤めていて残業を月に100時間していて過労死したのです。家族が訴えても会社は謝罪もなく線香一本上げてくれなかったということです。確かにブラック企業に怒りを感じますがなぜそこまでしてその飲食店で働き続けたのか理解しかねるところもあります。
給料が高いわけでもなく医者みたいに社会的ステータスがあるわけでもなく辞めてアルバイトでもしているほうがましなんじゃないかと思ってしまいます。なぜ辞めることがそこまでできないのでしょうか。本人の責任と責めるのは間違いでしょうが辞めればいいのにと言われてしまうのも仕方ない部分があります。
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[まとめ]
ブラック企業で苦しむのは本人の責任というのは間違っています。法律で厳しく取り締まって欲しいです。残念ながらブラック企業に汚染された日本はどうしようもないでしょう。どうせ死ねばそこでおしまいなのだからブラック企業に入ってしまったら逃げ出すことが大事だと思います。
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